なぜ人は神社にお詣りするのか?

「どうして人は神社にお参りするんでしょう?」
先日、参拝に来られた方からふと尋ねられました。
普段は何気なく神社にお詣りしている私たち。
「なぜ?」と改めて問われると、困りますね。
神社参拝の起源は大昔からありました。
まだ文明が無かった頃から人間は、自然の中に大きな力を感じていたのです。
山の雄大さ、川の清らかさ、稲の実りや太陽の光。
一方、台風や地震、雷といった天災に圧倒されました。
そうした「ありがたさ」と「畏れ」が、やがて「神」への祈りになっていきました。
人が生活していく上で、豊作は生死にかかわる重大事でした。
だから共同体全員で集まって祈る場所が必要なり、それが「やしろ=神社」の始まりです。
神社は単なる建物ではなく「共同体の願いを集めて届ける場所」だったのです。
そしてもう一つ。大事な事が「心のはたらき」です。
悩みや不安を抱えた時、誰もが頼りすがる存在を求めます。
手を合わせると、心が落ち着き安心できます。
願いが叶うかどうかは別にして「神様に聞いていただけた」という気持ちが「救い」になりました。
こうして、人は神社にお詣りするようになりました。
今も変わらず神様は、人の心を受けとめておられます。
当神社でお伝えしている「神癒の業」も「祈る心」が出発点になっています。
あなたもどうぞ肩肘張らず、お参りしてください。
神様は、向きあうあなたの素直な心を喜ばれます。