お守りって何から守ってくれるの?

神社でいただく「お守り」。カバンやお財布に入れて持ち歩く方も多いと思いますが、「そもそも何から守ってくれるの?」と聞かれると、意外と答えに迷いませんか。
お守りは漢字で書くと「御守」。その字の通り、神様のご加護を“身近に持ち歩けるようにしたもの”です。交通安全や健康、学業成就など、種類ごとにご利益が分かれていますが、根っこにあるのは「大難を小難に、小難を無難にする」という働き。つまり、不幸がまったく起きないようにする“魔法”ではなく、日常の中でふとした災いを和らげてくれる存在なんです。
もう一つ大切なのは、お守りを「持つ人の心」を守ってくれること。お守りがあることで「神様に見守られている」と安心できる。それだけで心の持ち方が変わり、行動も落ち着きます。例えば受験生がお守りを持つと、不安でいっぱいのときも「大丈夫」と前向きになれる。実はその安心感こそが、一番のご利益なのかもしれません。
なぜ持つのか――答えはシンプルです。人は誰しも、不安を和らげる“拠りどころ”を必要とします。お守りはその形のひとつであり、神様とのつながりを思い出させてくれる大切な“しるし”なのです。
次にお守りを手にしたときは、「ただの布袋」ではなく、「神様がいつも一緒にいてくださる証」と思ってみてください。そうすれば、心が不思議と軽く、そして強くなっていくはずです。